成蹊大学経済学部『社会理解実践講義』受講の皆さんへ(その2)
今回は、現在描いている講義内容のアウトラインについて記載します。(直前まで修正が入るかもしれません。都度修正版をアップします。)
(構成)
1.序
2.メイン
3.結(メッセージ)
(内容)
1.個人的ヒストリーと、公認会計士・監査法人業界の環境変化及び日本を中心として関係するグローバル経済の変化とを❝主観的❞にかかわらせながら自己紹介を行います。
(伝えたいこと)
・大学生の皆さんがこれから人生を歩んでいく上で企業に直に就職する以外の選択肢もあること。紆余曲折あるのが人生ではあるが、安易に流されることなく自問自答して悩んで自ら判断していくことの大切さ(後悔なく生きるということ)。
・監査という仕事の魅力を知るための伏線として、様々な経験や学習がすべて無駄なく役立つということ。
さらに監査だけでなくすべての社会から必要とされる仕事にとって、そしてすべての人生にとって無駄な経験はなく、物事の真理を学ぶ種はあらゆるところに転がっているということを私が今強く感じているということ。
・❝主観的❞とあるのは、次の2つのことを意味している。ひとつは、個人にとっての生き方(人生観)、行動原理(価値観・倫理観)そしてどのような仕事を選択するか(職業観)は個人が主体的に選択しているようで、実はその時代の空気から無縁ではいられない、むしろ強い影響を受けているという意味です。したがって、私自身も私が生きてきた時代の空気から独立しているわけではない。ここを理解して受講していただくと、より皆さんにとって必要な気づきを得られると考えていること。
もうひとつは、同じものを見たり、聞いたとしても、ひとによって見え方、聞こえ方は違う、時によっては聞こえる、聞こえていないぐらいの大きな差が同じような環境に生きていてもしばしばあるという意味です。したがって、ここでも私という人間とその時代認識とをセットで理解していただけるとありがたいです。この主観という概念もテーマの一つです。
・監査という仕事の面白さを知る伏線として、監査は究極的にひとを相手にする仕事であるということ。
(マテリアル)
・就職人気企業ランキング
・年収比較
・時価総額
・株価推移
・経済年表
・and more (To be considered)
2.監査(公認会計士・監査法人)という仕事を説明する
(伝えたいこと)
・監査という仕事をしるためには、まず、「会計」と「簿記」がなぜ発明されて、今のような形になり、存在しているのかを考えることが必要。
・「会計」と「簿記」があるところに、必ず監査が必要とされる。それはなぜか。
・現在、監査が最も必要とされている局面と現状;証券市場・証券制度の発達と会計不正(不適切会計)の問題
・監査(制度)が責任を果たすために必要なこと、そして監査(制度)がもつ限界(神ではなく、人間のなせる業である!)
・現代の監査における3つの視点(時点、期間、認識)―私の整理ー
・3つの視点を支えるもの
→歴史に学ぶということ
→そもそも人・人類・社会というものに対する理解(集団化、信頼行動と利己的行動、経済活動、貨幣、会社を造り上げてきた人間がこれから向かう先)
→性善説・性悪説という議論と日本における会社観、監査観の変遷
・監査という仕事の内容を知ることは、(自由)資本主義経済の時代に生きる上でなぜ重要なのか
・人間がコミュニケーションを本能とする限り、コミュニケーションの前提にある信頼を担保する監査(正確には保証業務<assurance>)というコミュニケーションを潤滑に回すための役割(仕事)はなくならない(しかし、これは公認会計士という職業が永遠に続くということを意味しない。なぜか)。
・監査が、これまでの金融の自由化、グローバル化、企業の巨大化に対してどうにか曲がりなりにも対応してきた。しかし、これからの資本主義経済、つまり人類の活動に大変容が起きつつある今、監査がその役割・責務を果たすために考えなければならないと私が考えていること
(大変容の意味;たとえば国家を超える企業体の出現、国家とはちがう集団の出現、人工知能の発達、インターネットやSNSに代表されるネットワークコミュニケーションの出現など、など。)
・それでもなお、監査という仕事に従事することはとても魅力的である(私のずっと変わらない思い)
(マテリアル)
・To be prepared
3.監査(公認会計士・監査法人)という仕事を通じて学んだ叡智(intelligenceというよりはむしろwisdom) ←(注)
(注)偉そうで申し訳ありません。私がではなくて、監査という仕事がとても奥が深い、ということを申し上げたいのです。念のため。
(伝えたいこと)
・プロフェッショナルとして生きるということは資格をとることでも専門家になることでもない。覚悟と責任をもって他者と共存共栄しながら生をまっとうすることである
・生きていく上での教養として監査制度、それを包含する証券取引制度について知ることも悪くない。
・(クロージングとして)私なりの❝叡智❞をキーワードで示してみるので、頭の隅にでもおいておいて、これから何事か決断する際の参考にしていただければ嬉しいです。
以上です。それでは、(その3)からは少し各論を掘り下げていく予定です。
公認会計士 東葭 新(とうよし あらた)
(構成)
1.序
2.メイン
3.結(メッセージ)
(内容)
1.個人的ヒストリーと、公認会計士・監査法人業界の環境変化及び日本を中心として関係するグローバル経済の変化とを❝主観的❞にかかわらせながら自己紹介を行います。
(伝えたいこと)
・大学生の皆さんがこれから人生を歩んでいく上で企業に直に就職する以外の選択肢もあること。紆余曲折あるのが人生ではあるが、安易に流されることなく自問自答して悩んで自ら判断していくことの大切さ(後悔なく生きるということ)。
・監査という仕事の魅力を知るための伏線として、様々な経験や学習がすべて無駄なく役立つということ。
さらに監査だけでなくすべての社会から必要とされる仕事にとって、そしてすべての人生にとって無駄な経験はなく、物事の真理を学ぶ種はあらゆるところに転がっているということを私が今強く感じているということ。
・❝主観的❞とあるのは、次の2つのことを意味している。ひとつは、個人にとっての生き方(人生観)、行動原理(価値観・倫理観)そしてどのような仕事を選択するか(職業観)は個人が主体的に選択しているようで、実はその時代の空気から無縁ではいられない、むしろ強い影響を受けているという意味です。したがって、私自身も私が生きてきた時代の空気から独立しているわけではない。ここを理解して受講していただくと、より皆さんにとって必要な気づきを得られると考えていること。
もうひとつは、同じものを見たり、聞いたとしても、ひとによって見え方、聞こえ方は違う、時によっては聞こえる、聞こえていないぐらいの大きな差が同じような環境に生きていてもしばしばあるという意味です。したがって、ここでも私という人間とその時代認識とをセットで理解していただけるとありがたいです。この主観という概念もテーマの一つです。
・監査という仕事の面白さを知る伏線として、監査は究極的にひとを相手にする仕事であるということ。
(マテリアル)
・就職人気企業ランキング
・年収比較
・時価総額
・株価推移
・経済年表
・and more (To be considered)
2.監査(公認会計士・監査法人)という仕事を説明する
(伝えたいこと)
・監査という仕事をしるためには、まず、「会計」と「簿記」がなぜ発明されて、今のような形になり、存在しているのかを考えることが必要。
・「会計」と「簿記」があるところに、必ず監査が必要とされる。それはなぜか。
・現在、監査が最も必要とされている局面と現状;証券市場・証券制度の発達と会計不正(不適切会計)の問題
・監査(制度)が責任を果たすために必要なこと、そして監査(制度)がもつ限界(神ではなく、人間のなせる業である!)
・現代の監査における3つの視点(時点、期間、認識)―私の整理ー
・3つの視点を支えるもの
→歴史に学ぶということ
→そもそも人・人類・社会というものに対する理解(集団化、信頼行動と利己的行動、経済活動、貨幣、会社を造り上げてきた人間がこれから向かう先)
→性善説・性悪説という議論と日本における会社観、監査観の変遷
・監査という仕事の内容を知ることは、(自由)資本主義経済の時代に生きる上でなぜ重要なのか
・人間がコミュニケーションを本能とする限り、コミュニケーションの前提にある信頼を担保する監査(正確には保証業務<assurance>)というコミュニケーションを潤滑に回すための役割(仕事)はなくならない(しかし、これは公認会計士という職業が永遠に続くということを意味しない。なぜか)。
・監査が、これまでの金融の自由化、グローバル化、企業の巨大化に対してどうにか曲がりなりにも対応してきた。しかし、これからの資本主義経済、つまり人類の活動に大変容が起きつつある今、監査がその役割・責務を果たすために考えなければならないと私が考えていること
(大変容の意味;たとえば国家を超える企業体の出現、国家とはちがう集団の出現、人工知能の発達、インターネットやSNSに代表されるネットワークコミュニケーションの出現など、など。)
・それでもなお、監査という仕事に従事することはとても魅力的である(私のずっと変わらない思い)
(マテリアル)
・To be prepared
3.監査(公認会計士・監査法人)という仕事を通じて学んだ叡智(intelligenceというよりはむしろwisdom) ←(注)
(注)偉そうで申し訳ありません。私がではなくて、監査という仕事がとても奥が深い、ということを申し上げたいのです。念のため。
(伝えたいこと)
・プロフェッショナルとして生きるということは資格をとることでも専門家になることでもない。覚悟と責任をもって他者と共存共栄しながら生をまっとうすることである
・生きていく上での教養として監査制度、それを包含する証券取引制度について知ることも悪くない。
・(クロージングとして)私なりの❝叡智❞をキーワードで示してみるので、頭の隅にでもおいておいて、これから何事か決断する際の参考にしていただければ嬉しいです。
以上です。それでは、(その3)からは少し各論を掘り下げていく予定です。
公認会計士 東葭 新(とうよし あらた)
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